タイ政府観光局

タイ|ローカルフード探訪

タイ 地方グルメ

独自の味わいを楽しむ地域限定の逸品!

タイのローカルフードとは?

タイの多様な地方には、それぞれ独自の食文化が息づいています。各地域は独自の風味、調味料、食材を駆使し、地元ならではの特別な料理を提供しています。今回は、タイのさまざまな地方でしか味わえないグルメをご紹介します。北部地方のココナッツミルクをベースにしたエッグヌードルのスープ「カオ・ソーイ」や、東北部地方の辛さと新鮮な野菜が特徴の「イサーン料理」、さらに中部地方のバンコクで人気のカニを使った濃厚なカレー炒め「プー・パッポンカリー」といった料理をご紹介します。

これらはタイならではの味わいで、旅行者にとっては絶対に見逃せない逸品です。地元の特産品や調味料をふんだんに使ったこれらのグルメは、あなたの味覚を新たな冒険へと誘います。さあ、タイの地方ごとのグルメをご紹介しましょう!

カオ・ソーイ(北部地方)

カオ・ソーイは、チェンマイやチェンライなどの北部地方で人気のある料理です。これはココナッツミルクをベースにしたスープで、エッグヌードルやクリスピーヌードル、さまざまな具材が入っています。風味豊かなスープとスパイシーなカレーペーストの組み合わせが特徴です。

タイ料理の中でも、日本人の口に合いやすいとよく言われる料理です。カレーラーメンのようなイメージに近く、屋台やレストラン、家庭料理としても親しまれています。

イサーン料理(東北部地方)

イサーン料理は、タイの東北部「イサーン地方」で親しまれている郷土料理です。スパイシーな味付けと、ハーブや新鮮な野菜をふんだんに使うのが特徴で、暑い地域に合ったさっぱりとした風味が楽しめます。代表的な料理には、以下のようなものがあります。

ソムタム

青パパイヤを千切りにし、唐辛子、ライム、ナンプラーなどと一緒に和えたサラダ。辛味・酸味・甘味のバランスが絶妙です。

ラープ

豚肉や鶏肉のひき肉をハーブやライム果汁、炒り米などと和えた和え物。さっぱりしながらもコクがあります。

ガイヤーン

タレに漬け込んだ鶏肉を炭火でじっくり焼き上げたグリルチキン。外はパリッと中はジューシーに仕上がります。

もち米(カオニャオ)と一緒に食べるのが一般的で、手でちぎったもち米を料理に絡めて食べるのが本場のスタイルです。

イサーン料理は、唐辛子の辛さがしっかり効いているため、辛いものが好きな方には特におすすめですが、注文時には辛さの調整もできる店が多いので、初めての方でも安心して楽しめます。

プー・パッポンカリー(中部地方)

プー・パッポンカリーは、タイ中部、特に首都バンコクで広く親しまれているカニのカレー炒めです。

殻付きのカニを、赤いカレーペーストと卵、ココナッツミルク、調味料で炒めた料理で、まろやかさとスパイシーさが絶妙に合わさった一品です。

ふんわりとした卵と、カニの旨味が溶け込んだソースがご飯によく合い、日本人にも人気があります。

地域によってはあまり見かけないため、バンコクを訪れる機会があれば、ぜひ味わってほしい料理のひとつです。

カニの殻をむく手間はありますが、その分、濃厚な味わいと贅沢な食感が楽しめるのが魅力です。シーフードが好きな方には特におすすめです。

マッサマンカレー(南部地方)

マッサマンカレーは、タイ南部を発祥とするイスラム文化の影響を受けたカレー料理です。

ココナッツミルクをベースに、シナモンやクローブなどの香辛料とピーナッツを加え、まろやかでコクのある甘辛い味わいが特徴です。

具材には鶏肉や牛肉、じゃがいもがよく使われ、とろみのあるルーがご飯によく合います。

タイカレーの中では辛さが控えめで、スパイスの風味を楽しめるため、辛いものが苦手な方にもおすすめです。

日本人の口にも合いやすく、世界的にも人気の高い料理です。

クイッティアオ(バンコク)

クイッティアオは、バンコクの屋台や食堂で定番の米麺料理です。細麺や平麺など種類も豊富で、スープあり・なしのスタイルが選べます。

具材には豚肉、鶏肉、魚介類、野菜などが使われ、好みに合わせてアレンジ可能です。

甘味・酸味・辛味が調和したタレやスープが特徴で、テーブルには砂糖、酢、唐辛子、ナンプラーなどの調味料が並び、自分好みに味を調整して楽しめます。

香ばしくコクのある味わいで、地元の人にも観光客にも人気の一品です。朝食や軽食にもぴったりのタイを代表する庶民の味です。

カオマンガイ(バンコク)

カオマンガイは、バンコクをはじめ中部地方で親しまれている鶏肉ご飯の定番料理です。鶏肉はスープでじっくり煮込まれ、しっとり柔らかく、ご飯はその茹で汁で炊かれるため旨味たっぷり。

にんにく風味の特製ダレやピリ辛ソースをかけて味わうのが一般的で、シンプルながら奥深い美味しさが魅力です。

あっさりと食べやすく、朝食からランチまで幅広いシーンで楽しまれています。

ムー・グロープ(チェンマイ)

ムー・グロープは、チェンマイをはじめとする北タイで人気のある豚肉料理です。表面をカリッと揚げた豚バラ肉を、甘辛いタレで煮込んだり、香ばしく仕上げたりと店によって味わいが異なります。

外はカリッと、中はジューシーな食感が魅力で、薬味やピーナッツを添えてご飯や麺と一緒に楽しむのが定番。

コクのある味わいで、ご飯がどんどん進む一品です。屋台から食堂まで、さまざまな場所で味わえる庶民の味です。

タイのローカルフード|まとめ

タイ各地には、その地域ならではの個性豊かな料理があり、旅の楽しみを一層引き立ててくれます。

北部の「カオ・ソーイ」、東北部の「イサーン料理」、中部バンコクの「プー・パッポンカリー」や「カオマンガイ」、南部の「マッサマンカレー」など、どれも地元の食材や調味料を活かした味わい深い一品ばかり。

タイを訪れるなら、各地のグルメを味わうことで、より深くその土地の魅力を感じることができます。