タイ政府観光局

【魅惑のタイ】文化と輝く祭り、タイの有名イベントガイド(7月〜12月)

タイは豊かな文化と伝統を持つ国であり、年間を通じて多くの魅力的なイベントが開催されます。美しい祭りやカラフルな儀式、伝統的な音楽やダンスのパフォーマンスなど、タイの有名なイベントは魅了されること間違いありません。この記事では、タイのカレンダーに刻まれた独自の祭りとイベントを紹介します。それぞれのイベントが独自の魅力と文化的な重要性を持っているため、タイの祭りに触れることは、この魅力的な国の深い理解と心のつながりを築く絶好の機会です。さあ、一緒にタイの祭りの魔法に浸り、心躍る体験をしましょう。

7月

  • アサラハブーチャ

アサラハブーチャは、仏教の重要な行事であり、釈迦が初めて教えを説いた日とされています。毎年7月の満月の日に開催され、全国の寺院で特別な儀式が行われます。仏教徒たちは寺院に集まり、供物を捧げ、燈籠を持って行進を行います。また、この日から始まるカオパンサー(入夏節)もあり、僧侶は雨季の間、寺院にこもり修行に専念します。

  • カオパンサー

カオパンサー(入安居)は、毎年陰暦8月の満月の日に行われる仏教行事です。この日から約3ヶ月間、僧侶たちは寺院にこもり、修行に専念します。カオパンサーの日には、地域住民が大きなロウソクの山車を作り、行列を組んで寺院に奉納する習慣があります。これにより、僧侶たちが修行の間に使用するロウソクを供給し、支援します。

カオパンサーの期間中、僧侶たちは外出を控え、寺院内で瞑想や学問に専念します。一方、一般の人々もこの期間中に自己修行を行い、飲酒や喫煙を控えるなどの自己制約を課すことが一般的です。また、多くの家庭では、カオパンサーの期間中に特別な供物を準備し、寺院に奉納します。

カオパンサーは、タイの仏教文化において非常に重要な行事であり、僧侶と一般の人々の信仰心が深まる時期です。この期間中、多くの寺院では特別な行事や儀式が行われ、地域全体が仏教の教えに基づいた生活を送ります。特に、ウボンラチャターニー県では「キャンドルフェスティバル」が開催され、美しいロウソクの彫刻やパレードが見られることで有名です。

8月

  • タイのマザーズデー

タイのマザーズデーは、毎年8月12日に開催され、タイ王国の母の日として祝われます。この日は、タイ王国の前王妃であるシリキット王妃の誕生日でもあり、全国で盛大に祝賀行事が行われます。この特別な日は、母親に感謝の気持ちを伝えるための大切な日とされています。

バンコクでは、この日を祝うために大規模なパレードが行われ、花火が打ち上げられるなど、盛大な祝賀ムードに包まれます。パレードには、シリキット王妃の写真や花で飾られた車両が登場し、多くの人々が沿道に集まってお祝いします。また、市内の主要な通りや広場には、青や白のライトが飾られ、美しいイルミネーションが夜空を彩ります。

さらに、タイ全土の学校やコミュニティでも、母親を称えるイベントやセレモニーが開催されます。子供たちは、母親に感謝の手紙を書いたり、花を贈ったりすることで、母親への愛と感謝を示します。また、多くの寺院では、母親のための特別な祈りの儀式が行われ、家族が一緒に参拝し、健康と長寿を願います。

タイのマザーズデーは、家族の絆を深める重要な日であり、母親への感謝の気持ちを再確認する機会として、多くの人々にとって特別な意味を持つ日です。この日は、タイの伝統と文化を尊重し、母親の役割と貢献を称える大切なイベントとして、毎年盛大に祝われています。

9月

  • 十月祭(太陰月祭)

ナコーンシータマラート県を中心にタイ南部で毎年旧暦10月に行われる伝統的なお祭りは、「十月祭(太陰月祭)」と呼ばれています。このお祭りは、先祖の霊を慰めるための重要な行事であり、地域全体で盛大に祝われています。

このお祭りは、9月末から10月初めにかけて開催され、各家庭では「カノム・ポーン(おこげ)」や「カノム・コン(輪状のお菓子)」などのお供え物を準備します。これらのお菓子や米などは、霊界で必要と信じられている食べ物とされており、最寄りの寺院に奉納されます。

また、霊が現れるであろう木の下や街角にもお供え物が置かれ、霊たちが人間界を離れる最後の日には、お供え物を「マップラッブ」と呼ばれるお膳に乗せ、大行列になってナコーンシータマラート県を代表する寺院、ワット・マハタートへ奉納されます。この行列には、霊の真似をした人々が加わり、用意されたお供え物を奪い取るように食べる一幕があり、お祭りの見どころのひとつとなっています。

このお祭りは、亡くなった先祖を慰めるための行事であり、大勢の市民が参加し、近年では「マップラッブ」の飾り付けが競われるようになりました。このお祭りは、タイの伝統と文化を尊重し、先祖への感謝の気持ちを示す大切なイベントとして、毎年盛大に祝われています。

10月

  • オークパンサー

オークパンサーは、仏教の行事で、カオパンサー(入夏節)に始まり、雨季の終わりを祝う祭りです。毎年10月の満月の日に開催され、僧侶が雨季の修行を終えて寺院から出ることを祝います。この日には、地元の人々が寺院に集まり、供物を捧げたり、燈籠を持って行進を行ったりします。また、多くの寺院で特別な儀式や行事が行われます。

オークパンサーの期間中には、家族や友人と共に寺院を訪れ、功徳を積むことが一般的です。また、この日には多くの地域で仏教に関連する様々なイベントやパレードが行われます。特にバンコクやチェンマイなどの都市では、大規模な祝賀行事が見られます。

11月

  • ロイクラトン

ロイクラトン(灯篭流し祭り)は、タイの仏教行事の一つで、タイ暦12月の満月の夜に開催されます。人々は花やろうそくを飾ったクラトン(小船)を川に流し、感謝と願いを捧げます。特にチェンマイでは、ロイクラトンと共に「イーペン祭り」が行われ、夜空に無数のランタンが放たれます。ロイクラトンの祭りは、タイ全土で行われ、特にバンコクやチェンマイ、スコータイなどの都市で大規模に祝われます。祭りの夜には、川や湖、池などの水辺が灯篭の光で美しく照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。人々は、自分自身の願いや感謝の気持ちを込めてクラトンを流し、心の浄化と新たな始まりを願います。

さらに、ロイクラトンの期間中には、様々な文化イベントやパフォーマンスが行われます。伝統的なタイ音楽やダンスのパフォーマンス、美術展示、地元の食べ物や工芸品のマーケットなどが開催され、訪れた人々はタイの文化を堪能することができます。

12月

新年のカウントダウン

12月にはバンコクやパタヤを始めとして、各地で盛大な新年のカウントダウンイベントが開催されます。これらの都市では、毎年多くの観光客と地元の人々が集まり、華やかなイベントを楽しむことができます。カウントダウンイベントは、新年を迎えるための一大イベントであり、美しい花火やエンターテインメントが目白押しです。

バンコクでは、セントラルワールドやアイコンサイアムといった主要な商業施設で大規模なカウントダウンパーティーが行われます。セントラルワールドの前広場では、巨大なクリスマスツリーやイルミネーションが飾られ、多くの人々が集まってカウントダウンの瞬間を楽しみます。また、人気の音楽アーティストのライブパフォーマンスやカウントダウンの瞬間に打ち上げられる美しい花火が、観客を魅了します。

一方、パタヤでは、パタヤビーチで大規模なカウントダウンイベントが行われます。ビーチ沿いに設けられたステージでは、有名なアーティストのコンサートやダンスパフォーマンスが披露され、観客は音楽に合わせて踊りながら新年を迎えます。また、パタヤビーチの沖合では、壮大な花火が夜空を彩り、訪れた人々にとって忘れられない瞬間となります。イベント期間中には、地元の市場や屋台も賑わい、美味しいタイ料理を楽しむことができます。

これらのカウントダウンイベントは、家族や友人と一緒に楽しむことができ、新年の始まりを盛大に祝うための絶好の機会です。タイならではの熱気と興奮を味わいながら、新しい年を迎える特別な瞬間をぜひ体験してください。